台東区湯島に、旧岩崎邸庭園という場所があります。

戦後の一時期、司法研修所があった場所でもあり、

ベテランの法律家とお話ししますと、

「湯島時代」についてお話される方もいますので、

一度は訪れてみたいと思っていた場所でした。

この建物は、１８９６年（明治２９年）、

岩崎彌太郎の長男久彌の本邸として建てられました。

現在、洋館、和館、撞球室（ビリヤード場）の３つの建物が現存しており、

重要文化財となっています。

洋館は、ジョサイア・コンドル設計で、ジャコビアン様式の装飾が施され、

和館は、当時の名棟梁大河喜十郎の手によるものといわれており、

建物だけでなく、庭石も含めて、大変贅沢な意匠が目を引きます。

戦後は、ＧＨＱに接収されて、本郷ハウスとも呼ばれ、

様々な謀略の舞台となった場所でもあります。